SeniorAnswer2012

シニア問題解説(高校2年生・3年生)

  • A

    「ビーバーを助けよう」解答

    • 正解は「F」
      • メモから判断していきます。
      • 1つ目と2つ目のメモで両方に含(ふく)まれているのはCとFなので、ビ太郎はこのどちらかにいます。
      • 3つ目のメモからCにはビ太郎がいないことがわかります。
      • よって、ビ太郎がいるのはFということがわかります。
    • 解説
      • 論理的な条件を判定する問題です。
      • 下のような表を作れば、×が付いていないFにビ太郎がいることがわかります。
      • 「ビ太郎は C, E, F, G のどれかにいる」からは「ビ太郎は A, B, D, H の中にはいない」ことがわかります、また、「ビ太郎は A, C, D, F のどれかにいる」からは「ビ太郎は B, E, G, H の中にはいない」ことがわかります。
    メモABCDEFGH
    メモ1××××
    メモ2××××
    メモ3××××

    「自転車」解答

    • 正解は「B」
      画像の説明
      画像の説明
      • 図の一番上の車輪から順に下に伸(の)びる線を当てはまるものがあるかを見ていきます。
      • Aの組合せは1-3-6とたどれば作ることができます。
      • Bの組合せは1-4まではたどれますが、サドル(6)が8,9のどちらでもないないので作ることができません。
      • Cの組合せは1-4-9とたどれば作ることができます。
      • Dの組合せは2-4-8とたどれば作ることができます。
      • なお、作ることができる組み合わせは次の7通りです。
        1-3-6
        1-3-7
        1-4-8
        1-4-9
        2-5-9
        2-5-10
        2-4-8
    • 解説
      • 部品の組合せが描かれた、枝分かれしていく図は「木構造」と呼ばれます。
      • 木構造はこの問題のように可能性のある組合せを示したり、情報の階層構造を示すためなどに用いられます。

    「わらしべ長者」解答

    • 正解は「ひろき、ゆきお、せいいち、まいこ」
      • 家から逆向きにたどるとわかりやすい
      • ひろき [クリップ→カバン]、ゆきお [カバン→子犬]、せいいち [子犬→カーペット]、まいこ [カーペット→家]
    • 解説
      • 逆からたどっていく。
        • 家を渡すのは、まいこ か あゆみ の2人.
        • あゆみはポスターを受け取るが、ポスターを渡してくれる人がいないので☓
      • ①まいこは、カーペットを受け取り、家を渡す。
        • カーペットを渡すのは、せいいち か ももこ の2人.
        • ももこはポスターを受け取るが、ポスターを渡してくれる人がいないので☓
      • ②せいいちは、子犬を受け取り、カーペットを渡す。
      • ③ゆきおはカバンを受け取り、子犬を渡す。
      • ④ひろゆきはクリップを受け取り、カバンを渡す。
    画像の説明
    • 交換して手に入れることができるものの関係を図示すると以下のようになります。

    画像の説明

    「バラバラのカード」解答

    • 正解は「B」
      画像の説明
      最初は赤い紙からスタートし、次の順に処理すると上の図のようになります。
      • 3.下半分を緑(草色)に塗(ぬ)る。
      • 1.下半分を青(水色)に塗(ぬ)る。
      • 2.紙を180度回転させる。
      • 4.右上に黄色の円を描(えが)く。
    • 解説
      • これはアルゴリズム的な思考を問う問題です。
      • コンピュータのプログラムは書かれた順に実行されます。この問題のように実行する順序を変えると、結果がまったく異なるものになります。
  • B

    「目の見えないビーバーのためのウェブページ」解答

    • 正解は「D」
      読み上げソフトでは色は意味がないため、「重要な部分を色で目立たせる。」ことは効果がありません。
      画像の説明
    • 解説
      • 高齢者や身体に障害や不自由のある人を含めて、多くの人が快適にウェブサイトを利用できるための仕組みを、ウェブアクセシビリティといいます。
      • 視覚に障害がある人のためには、読み上げソフトに対応した文字情報の提供が重要です。また、マウスでの操作は「画面の特定の場所をクリックする」という視覚的な情報が必要になってしまいますので、マウスを使わずにキーボードだけで操作ができるようにしておくことも重要です。
      • 高齢者や障害がある人は操作に時間がかかるので、実習などを行う際には十分な時間を用意することも必要です。

    「テキストマシン」解答

    • 正解は「C」
      それぞれの選択肢(せんたくし)の文をマシンに入れてみれば、「C」が正解であることがわかります。
    • 解説
      • 規則にそって文字列を操作できるかを問う問題です。
      • 最後のマシンから考えることによって、次のように回答を絞り込むこともできます。
        • 最後がくっつけマシンですから、3つ目の文は「QUESTION」の末尾の文字と一致しなければいけません。よって「C」か「D」に絞り込むことができます。
        • 「C」と「D」の1つ目と2つ目の文をくっつけマシンとさかさマシンに入れると、「C」の文が「QUESTI」になるので正解であることがわかります。

    「遊園地」解答

    • 正解は「10」
      黒が1, 白が0として4本の棒のしるしを見ると、4桁の2進の数になっています。
      (0011)2→3
      (0100)2→4
      (1000)2→8
      ここから、待ち合わせは(1010)210番の乗り物となります。
      画像の説明
    • 解説
      • しるしが2進の数を表すことが分かれば簡単に解ける問題です。
      • 2進の数を知らなくても、もっとも左の棒のみが黒になれば8、次の棒のみが黒になれば4であることと、右の2つの棒が黒の最初のチケット3であることから、続く2つの棒が黒になれば2と1となることがわかります。

    「分割しよう」解答

    • 正解は「D」
      規則通りに図を描けば以下のようになります。
      • 1番目に移動したものが緑
      • 2番目に移動したものが赤
      • 3番目に移動したものが水色
      • 4番目に移動したものが紫

    画像の説明

    • 解説
      • 規則を理解し、図を描く作業を頭の中で繰り返す問題です。
      • 分割した左側は動かないことがポイントです。
  • C

    「秘密の暗号2」解答

    • 正解は「あしたにして」
      • キーワードは「うあいうあいうあいうあい」だった。
      • 「えすつのすな」は、ある言葉を「うで3文字」「あで1文字」「いで2文字」ずらしたものなので、もとに戻すには逆にずらせばよい。
        • 「う」→3文字戻す
        • 「あ」→1文字戻す
        • 「い」→2文字戻す
      • ボブは「えすつのすな」と返事をしたので、キーワードと対応させると次のようになる。
        返事キーワード解読した文字
      • よって、答えは「あしたにして」となる。
        画像の説明
    • 解説
      • 各文字を五十音などの順にしたがい、決まった数だけずらした文字に置き換える暗号をシーザー暗号と呼びます。
      • ここでの暗号化はシーザー暗号の変形版で、キーワードで各々の文字のずらす文字数を設定しています。

    「ボートをつなぐ」解答

    • 正解は「やりかた1」
    • やりかた1では、誰も流されることなく、安全につなげることができます。
      • ボートCのフックをDにつなぐ。次にボートBのフックをDからはずしてCにつなぐ。最後にボートMのフックをCからはずす。
    • やりかた2では、ボートBのフックをDから外すと、Dは流されてしまいます。
      • ボートBのフックをDからはずしてCにつなぐ。次にボートCのフックをDにつなぐ。最後にボートMのフックをCからはずす。
    • やりかた3では、ボートMのフックは1つしかないので、Dにつなげません。
      • ボートMのフックをDにつなぐ。次にボートBのフックをDからはずしてCにつなぐ。最後にボートMのフックをCからはずす。
    • やりかた4では、ボートMのフックをCから外すと、Cは流されてしまいます。
      • ボートMのフックをCからはずす。次にボートBのフックをDからはずしてCにつなぐ。最後にボートCのフックをDにつなぐ。

    画像の説明

    • 解説
      • 連結リストというデータ構造を扱った問題です。
      • 連結リストのデータは、次のデータをポインター(この問題のフック)で順につなげることで、データを一直線上の構造で記憶します。
      • 連結リストは配列と似ていますが、データには番号がなく、途中のデータを削除したり途中にデータを挿入したときに、後ろのデータをずらす必要がありません。

    「棒を運ぼう」解答

    • 正解は「2番目に長い棒を取り出す。1本しか残っていない場合はそれを取り出す。」
      • 図を見ると、いちばん長い棒は最後、それ以外は長い棒から順に並んでいます。
      • 2番目から長い棒から順に坂に置かなければいけないので、2番目に長い棒を選ぶひつようがあります。
      • これを繰り返していくと、最後にいちばん長い棒が残りますが、「1本しか残っていない場合はそれを取り出す。」というルールがあるので、いちばん長い棒が最後に坂に置かれ、絵のように棒が置かれることになります。
        画像の説明
    • 解説
      • この問題は、整列 (sorting) アルゴリズムを基礎にしています。
      • いちばん長い棒を除いて、長い順(降順)に選択ソート法で整列したのち,いちばん長い棒を置いています。
      • アルゴリズムや解法を設計する際、整列は部分問題として頻繁に現れます。

    「本棚3」解答

    • 正解は「4」
      以下の4回の操作で並べ替えることができます。
      • 2を抜いて、1の横を空けるように横にずらして、空いた場所に移動
      • 3を抜いて、2の横を空けるように横にずらして、空いた場所に移動
      • 4を抜いて、3の横を空けるように横にずらして、空いた場所に移動
      • 5を抜いて、4の横を空けるように横にずらして、空いた場所に移動
    • 解説
      • この問題も整列 (sorting) に関する問題です。使える操作が限定されている状況で、一番効率の良い手順を考える問題となっています。

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