2017-数字の区別-解説

  • 考案国:ロシア
  • 正解
    • 画像の説明
  • 説明
    • 4つの線分を使うと、 2x2x2x2 で 16 種類の形をつくれます。ですが、4つの線分だけでは、10種類の数字 (0 .. 9) を曖昧さなく区別することはできません。そして、正解は P の形だけになります。考え方を順に見ていきましょう。
      • (1) 0 と 8 は、1つの線分が異なるだけです。そのため、0 と 8 を区別するには、この線分が必要です。
        この線分を使っているかどうかで、0 から 9 の数字を {2, 3, 4, 5, 6, 8, 9} と {0, 1, 7} の2つのグループに分けます。
      • (2) 1 と 7 も、1つの線分が異なるだけです。そのため、1 と 7 を区別するのは、この線分が必要です。
        この線分を使っているかどうかで、{2, 3, 4, 5, 6, 8, 9} と {0, 1, 7} をそれぞれ2つのグループに、つまり、合計4つのグループに分けます: {2, 3, 5, 6, 8, 9}, {4}, {0, 7},{1}
        1 と 4 は、1つだけのグループになったので、これらの2つの線分を使うだけで、1 と 4 は確認できます。
      • (3) 他にも、1つの線分だけ異なる数字の組があります。8 と 9 です。8 と 9で異なる線分も必要です。同じように、この線分を使っているかどうかで、グループを分けると、{2, 6, 8}, {3, 5, 9}, {4}, {0}, {7}, {1} となります。
      • (4) 6 と 8 も、1つの線分が異なるだけです。そのため、6 と 8 を区別するには、この線分が必要です。この線分を使っているかどうかで、グループを分けると、{2, 8}, {6}, {3, 9}, {5}, {4}, {0}, {7}, {1} となります。
      • このように、4 つの線分だけでは、10種類の数字 (0 .. 9) を曖昧さなく区別できないことがわかります。
      • (5) 3 と 9 も、 1つの線分が異なるだけです。この線分は、2 では使われていませんが、8 には使われているので、2 と 8 も区別できます。
      • このように考えていくと、(1)から(5)の線分を使うことで、すべての数字を区別できることが表からわかり、正解の P の形が得られます。
         
        画像の説明
         
        線分1234567890
        (1)ooooooo
        (2)oooooooo
        (3)oooo
        (4)oooooooo
        (5)oooooo
    • 実際のコンピュータでは
      パターン認識アルゴリズムは、一般に、統計的変動を考慮して、様々な入力に対して妥当な答えを提供したり、入力を「おおよそ近い」ものに対応させたりすることを意図しています。
      パターン認識は、データ中のパターンや規則の抽出に焦点を当てた機械学習の一分野です。
      認識手法の一つに、対象を一意に識別できる特徴を抽出するものがあります。
      コンピュータビジョンは、現在、活発に発展している情報技術の一分野です。

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